M&R Au Sable Riverの無人島でプリミティブキャンプ

初めてのキャンプ!これまで幾度となくキャンプしよう。。。といいながら挑戦してこなかった我が家に遂にその日が来ました。Mitten & Rabbitメンバーでアウトドアーの達人Kanonさんご夫妻の引率の下、メンバー4家族(8人)で9月19日と20日、一泊二日のキャンプトリップ!その準備段階から含めてのレポートをおとどけします。初めてなのに、プリミティブキャンプ!(=原始的、設備の無いキャンプ)しかもカヌーを漕いで無人島へ上陸し、テントを張って泊りました!

オーセーブル川プリミティブキャンピング

   ミシガンの北部を流れるAu Sable Riverは、カヌーや茶鱒釣り、フライフィッシングで知られている。Graylingの街付近を上流に、河口のヒューロン湖まで東西に132マイル(注1)の長さ、うち23マイルに渡ってNational Scenic Riverに指定されている。川沿いには、Au Sable River Primitive Campingとして102箇所のキャンプサイトが設置されている。

その数あるキャンプサイトの中から、Kanonさんのご主人Sさんが今回のM&Rのキャンプ地として選択されたのが “041C Cooke Pond” という名の無人島である。実はこの島、M&R5号にてKanonさんが記事にされた場所で、ご夫妻が自ら体験した無人島の”037C”から見える島なのだ(右下地図参照)。ちなみに、Au Sable Riverには6つの水力発電ダムがあり、それによって堰き止められてできたPondのうち一つがCooke Pondだそうだ。

Au Sable River 流域周辺はHuron-Manistee National Forestとなっておりこの、Au Sable River Primitive Campingもその管轄である。

この ”041C” を含む102ヶ所のキャンプサイト、5月15日~9月30日の期間は予約が義務となっている。先着順の受付で予約手数料が9ドル、キャンプ一泊あたり10ドル。6ヶ月前から予約可能で4日前までには予約をして許可を得ることが必要だ。

注1:132Mile=222km。日本で10番目に長い天竜川は213km。

2.プリミティブキャンプの準備

Primitive Campingという名前から察せられる通り、水、ゴミ箱、トイレ、電気、火の設備が無いキャンプ場でのキャンプということで準備が大切。Kanonさん作製のキャンプ用準備リスト(以下表参照)をバイブルに準備を開始した。アウトドアショップのREI、Dicks、スーパーのMeijer、Target、Wal-Martへ。同じくキャンプデビューのF夫妻とMeijerで遭遇。お揃いのテントを買っていた。色々と性能と価格を比べながらの用品選び、旅の前から気分が高揚してきた。

Kanonさん作製のプリミティブキャンプ準備リスト
Kanonさん作製のプリミティブキャンプ準備リスト
購入したキャンプ用品
購入したキャンプ用品

Colemanの4人用テント($59.99)、寝袋($25.99)、Therm-a-Restのスリーピングマット($19.99)、ランタン、土に返るトイレットペーパーと並ぶとそれぞれ軽いのだが、2人で一度には運べないものだと分かった。8人で分担している物があるのでまだ全然少ないのに。また、今回は車から降ろしてすぐ至近距離のカヌーに積むことができるが、そうでない場合はやはりキャンプ専用のリュックが必要だなと感じた。今回は秋口だがもう少し寒くなるとやはりそれなりのお値段の用具が必要となるようだ。


3.キャンプ1日目

カヌー到着
カヌー到着

【1】集合&カヌーレンタル

大雨の上、I‐75が工事中、そして最後にナビが間違えてと3時間かかってしまい、朝、いきなり遅刻してしまう。Sさんがカヌーレンタルを予約くださった Rollway Resortは、カヌーを漕ぎ出す桟橋から車で5分。一艇あたり代金$60を支払い出発。カヌーはResortの人がトラックで牽いて出発場所で降ろしてくれた。

荷物を積み込み
荷物を積み込み

【2】カヌーで島へ出発!

気象予報どおり、雨も上がり、曇りながらも穏やかな天気になった。それぞれ2人乗りのカヌーに荷物を積み込んで出発。9月6日、Proud Lakeで練習会の甲斐あって漕ぐ事に不安は無かった。Kさん夫妻カヌーでは愛犬チャド君が水先人のようにその船首に座り行く先を見ている。川とは言っても堰き止められ流れが相当ゆるやかなので、最初は楽勝♪な感じで進んでいた。しかし、途中から風が吹き小雨が降り出した。すると、波がカヌーを横からたたくようにたち始め、結果、中々進まないは、転覆の心配が出てくるはで、相当緊張しながら必死で漕ぐ事になったが無事計画通りに到着した。


出発です!
出発です!
表紙も務めるチャド君
表紙も務めるチャド君
安心してください進んでます。
安心してください進んでます。

初のテントでございます
初のテントでございます

【3】 島にて、設営

ついに初めてのテント設営!コールマンの袋に記載されている手順に沿って骨組みを組み立てていくと10分程度で完成したではないか。嬉しい♪次は火興し。薪拾いに島を歩いた。達人Sさんは、タープ、折り畳みテーブル、いくつものランタン他、色々な道具を持参されてキャンプサイトのみならずトイレも設営。目隠&目印しにシャワーカーテンを張る、穴を掘って出来上がり。トイレとして使用後は、土を被せるということだ。

キャンプファイヤーリングで火興し
キャンプファイヤーリングで火興し
お揃いのテント
お揃いのテント
トイレ
トイレ

アメリカで飯盒
アメリカで飯盒

【4】楽しい夜、キャンプディナー、テントで熟睡

プリミティブ=原始的ということで初心者の私夫婦は、おにぎり程度の簡素な夕食をイメージしていたのだが、他メンバーよりゴージャスな食材が持ち寄られて、グルメなキャンプディナーとなった。これまたSさん持参のLodgeの鋳物鉄板で海老、サーモン、カルビ、野菜を焼き、飯盒ご飯と皆よく食べる。夕日、満天の星を鑑賞しながら様々な話題でも盛り上がった夕べはあっという間に更けていった。さすがに冷え込んできた夜にダウンのコートが役立った。

就寝タイム。コールマンの4人用テントは中がほっこりと暖かく、ことの外快適だ。マットを敷き、おニューの寝袋に入るとフカフカして気持ち良くあっという間に眠りにおちた。

焼き野菜とカリフォルニアロールサラダ
焼き野菜とカリフォルニアロールサラダ
カルビ!
カルビ!
リーダーによるレクチャー
リーダーによるレクチャー
日没間近
日没間近

3.キャンプ2日目~帰路

豪華オムレツ
豪華オムレツ

寝袋ですやすやと朝までぐっすり。午前7時に起床。良い天気である。また、薪拾いをして火にくべ、朝食の支度だ。昨夜のBBQの残りサーモンやポテト、野菜を利用したオムレツとチーズフォンデュー、ベーグル、ブリーチーズと洋ナシを挟むAさんが旅したモントリオール仕込みのクレープ、フルーツ、そしてパーコレーターで淹れた熱々のコーヒー。まさに至福の時であった。

  お腹一杯になった後は、お散歩!?にとAさんとSさんがカヌーで島一周へ。船頭さんのように立ち漕ぎで、ノリノリで戻った来られたのは見ている側も楽しくなった。

12時には桟橋にピックアップが来ることになっているため、後片付けを始める。寝袋を丸め、テントをたたみ、ゴミをまとめて、カヌーに積み込み出発。余裕だね~とノンビリ漕いでいると、ゆるいながらも流れが逆なので、進みが遅い(汗)、時間ぎりぎりにたどり着いた。

ともかく、荷物を降ろし、車に積んで、当初の予定では、最初に訪れるはずだったLumberman’s Monumentを訪れ、そこから望む我等の島を背景に記念写真。ありがとうございました!!とまたお礼をKanonさんご夫妻へして解散。帰路に着いた。

Mitten& Rabbitキャンプ同好会!?
Mitten& Rabbitキャンプ同好会!?
パーコレーター
パーコレーター
ランバーマンか矢切のわたし
ランバーマンか矢切のわたし

Lumberman‘s Monument Visitor Center

ミシガン北部において材木伐採業が隆盛だった1800年代の労働者達を記念した銅像が渓谷となって流れる川を見渡すこの施設に建っている。銅像の男達のうち、森林踏査者は聖書、木こりはのこぎりを、リバーラットという木材を川に流して運ぶ木こりはピーベイというスパイクの付いた棒を持っている。Au Sable Riverは、名産のホワイトパインを運送するという役目を果たしていたのだ。このビジターセンターは、Au Sabel Riverに平行して走る、River Road Scenic Bywayの一部である。



【まとめ】 なぜ今までキャンプをしなかったのだろう・・・と終わってみれば思うが、やはりこの初めてのキャンプは最高のデビューでこれで良かった。メンバーが良かった事、そして何より計画とご指導をいただいたKanonさん&ご主人のおかげと本当に大感謝である。Recreation.govのウェブサイトにミシガンばかりか全米キャンプ場が果てしなく沢山紹介されており、それぞれの場所でキャンプする自分を想像しながらわくわくと次の目的地を探している。

Mico☆I